現代医学常識を打ち破って欲しい。
 最近、引きこもりの人たちに、医療にかかるケースが増えている、と言われている。この様な話を聞く度に、私は強い怒りを感じてしまう。それは医者の傲慢さと身勝手さに対してである。

  ほとんどの人は知らないと思うし、医者の多くも知らないと思うが、精神疾患の内で客観的に病気であると証明された疾患は進行性麻痺以外には存在しないのである。鬱病や分裂病など、大半の精神疾患には、客観的な病気としての存在の証拠は、未だに見つかっていない。精神科医が患者として来た人の症状を分類して、医者が病気と判断したときに、診断された人は病気として一生過ごさなければならないのである。医者が診断したと言うことで、信じ込んでしまうのである。診断した医者の思いつきや感じ方で、人が病人として一生苦しまなければならなくなっている。診断した医者の思いつきや感じ方で決められているという事は、医者によってその診断に違いが生じてくる。医者により診断に違いが出るのを防ぐために、専門家と言う権威を持たせた医者を作らざるを得ないのである。ところが精神鑑定でも見られるように、専門家と言われている人達の間でも、その診断は異なってくる。つまり、人の出す症状を測定する客観的な尺度が存在しないからである。精神疾患とは、医者の間で有ると信じられ続けている病気であり、現在、医者はその疾患の存在を証明するために躍起になっているが、未だに成功をしていない。私も絶対に精神疾患は無いとは言わないが、多くの精神疾患と診断された人の大半は精神疾患ではないと、私の診療の中で感じている。

 登校拒否、不登校の子供はその過程でいろいろな精神症状を出す。それらは決して病気から出ている症状でないことは、多くの登校拒否不登校の子供を持つ親たちが実感している事実である。つまり、症状が有っても精神疾患ではない状態がある。ところが医者はそれを認めようとはしない。不登校新聞の特集に出てきた医師達もそれを主張していた。医学会に参加しても、登校拒否、不登校の子供にいろいろな薬を投与した分析結果を大きな成果のように発表した物が多々ある。子供を実験台にしているのである。

 大人でもほとんどの精神疾患の存在は証明されていない。本当にあるのかも知れないが、私が対応した人達は全て違っていた。精神科医で精神疾患として治療されていても、実際は違っていたという意味である。単に家族環境を変えたり、意識を変えることで問題を解決ができている。そのように、大人でも有るかどうかわからない精神疾患が、本当に子供にあるのであろうか?子供と大人と脳は同じように働くわけではない。大人の脳内の問題がそのまま子供に当てはまるはずがない。2、30年前までは精神疾患は思春期以後の疾患と考えられていて、子供にはないと考えられていた。ところが登校拒否、不登校、引きこもりの子供が増えて医者にかかる場合が多くなってきた。医者は子供の出す症状が診断基準に当てはまると、病気として治療を開始している。医者が病気だと診断したなら、親や一般の人には反論をすることが出来ない。また、親は自分が理解できない子供の行動や反応を病気だと言われて、親自身が納得して、医者に治療を委ねるわけである。親の無知につけ込んだ医者の傲慢さと言えると思う。その結果損をするのは子供であり、医者は病気でない子供を病気にして利益を得ている。この事実を登校拒否、不登校、引きこもりの子供を持つ親はしっかりと考える必要が有る。ただし、いろいろな辛い症状を出している子供を楽にするために、一時的に薬を投与することは全く問題は無い。けれど薬の効果が有ればあるほど、子供や親は薬に依存しやすくなり、病気でもないのに病気だと自分を考えてしまう可能性が高くなることもしっかり心に留めておく必要がある。

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